2009年05月07日
SL-9 in「デイジー」
チョン・ジヒョンとチョン・ウソンの二人が主演した「デイジー」のDVDを観ました。チョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」のヒットにより日本でも多くのファンがいると思います。他には「イルマーレ」や「僕の彼女を紹介します」といった代表作がありますが、来月にはアニメ『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を実写化した「ラスト・ブラッド」の公開も控えています。一方、チョン・ウソンは「私の頭の中の消しゴム」が代表作でしょうか。「4人の食卓」でもチョン・ジヒョンと共演しているみたいです。脚本は「猟奇的な彼女」と「僕の彼女を紹介します」のクリエーターであるクァク・ジェヨン、そして監督は「インファナル・アフェア」シリーズのアンディ・ラウです。
実はこの作品、アナザー・バージョンなるものが存在していて、邪道にも(?)、小生、そちらの方を先に観ています。チョン・ウソン演じる暗殺者パクウィの視点から描かれた方がアナザー・バージョンで、今回観た方がチョン・ジヒョン演じるヒロインの視点から描いたインターナショナル・バージョンです。まぁ、どちらが先でも物語は一応基本的に同じ。一時期流行ったディレクターズ・カットを新しい見せ方として用意したのがアナザー・バージョンとでも言いましょうか。色々な捉え方はあるとは思いますが、個人的には「ファンの為に作った」という名目で金儲けをする制作者サイドのイヤらしい企画と思えます。
さて、この映画、ジャンルはラブ・ストーリーという位置づけ。障害を持った女性、孤独な殺し屋、そして刑事による三角関係という、如何にも韓流らしい切なさを全面に打ち出すような設定。そんな物語がアムステルダムの綺麗な景色と共に進行すれば、自然とその世界に引き込まれます。チョン・ジヒョンは本当に可愛いし、チョン・ウソンはカッコイイもの!
でも、物語にあまりにも現実味がないので、随所で「ありえねぇだろ!」と突っ込みたくなります。特に、この映画の序盤にある見せ場の一つ、広場での銃撃戦は、それなりに迫力がありますが、かなり強引な展開です。そもそも、異国の地で韓国人のマフィア、殺し屋、そして警官が堂々と銃撃戦を行う。ありえません。いくらインターポールの刑事とはいえ、無茶苦茶です。国際問題になります。その辺をさらっとかわし、銃弾を受けて負傷したヒロインが声を失ってしまうという悲劇だけにフォーカスして物語を進めていくのは、やはりリアリズムよりもメルヘンチックな夢物語を追い求める韓国映画(ドラマ)のワンパターンなんでしょうか。でも、個人的には嫌いではないですよ、そういうの。その昔、冬ソナにハマッて涙を流した質ですから(苦笑)。
さて、最後になりますが、ミリブロに書く以上、この映画で使用されている銃火器に少しだけ触れておきます。注目したいのは、チョン・ウソンが演じる殺し屋が広場の銃撃戦で使用するスナイパーライフル。何と、H&Kのローエンフォース・スナイパー・ライフル・SL-9です。全体が黒なんで、多分SL-8ではないはずです。映画でこの銃を観たのは、この作品が始めてです。見た目は意外にデカイと思いましたが、その独特のフォルムが格好良いです。ただ、この殺し屋、クラッシック音楽を好み、リボルバーを愛用するレトロな性格のも持ち主なはずです。ならばボルト・アクションのスナイパー・ライフルを使うはずではないでしょうか? かなり疑問です。
まぁ、ちょっと現実社会に疲れ、異国の地(ヨーロッパ)で恋に落ちてみたいと思う人にオススメの映画ですかね。勿論、韓流のありえない設定には目をつぶれることが条件です。
ちなみに、個人的にはアナザー・バージョンの方が好きです。
実はこの作品、アナザー・バージョンなるものが存在していて、邪道にも(?)、小生、そちらの方を先に観ています。チョン・ウソン演じる暗殺者パクウィの視点から描かれた方がアナザー・バージョンで、今回観た方がチョン・ジヒョン演じるヒロインの視点から描いたインターナショナル・バージョンです。まぁ、どちらが先でも物語は一応基本的に同じ。一時期流行ったディレクターズ・カットを新しい見せ方として用意したのがアナザー・バージョンとでも言いましょうか。色々な捉え方はあるとは思いますが、個人的には「ファンの為に作った」という名目で金儲けをする制作者サイドのイヤらしい企画と思えます。
さて、この映画、ジャンルはラブ・ストーリーという位置づけ。障害を持った女性、孤独な殺し屋、そして刑事による三角関係という、如何にも韓流らしい切なさを全面に打ち出すような設定。そんな物語がアムステルダムの綺麗な景色と共に進行すれば、自然とその世界に引き込まれます。チョン・ジヒョンは本当に可愛いし、チョン・ウソンはカッコイイもの!
でも、物語にあまりにも現実味がないので、随所で「ありえねぇだろ!」と突っ込みたくなります。特に、この映画の序盤にある見せ場の一つ、広場での銃撃戦は、それなりに迫力がありますが、かなり強引な展開です。そもそも、異国の地で韓国人のマフィア、殺し屋、そして警官が堂々と銃撃戦を行う。ありえません。いくらインターポールの刑事とはいえ、無茶苦茶です。国際問題になります。その辺をさらっとかわし、銃弾を受けて負傷したヒロインが声を失ってしまうという悲劇だけにフォーカスして物語を進めていくのは、やはりリアリズムよりもメルヘンチックな夢物語を追い求める韓国映画(ドラマ)のワンパターンなんでしょうか。でも、個人的には嫌いではないですよ、そういうの。その昔、冬ソナにハマッて涙を流した質ですから(苦笑)。
さて、最後になりますが、ミリブロに書く以上、この映画で使用されている銃火器に少しだけ触れておきます。注目したいのは、チョン・ウソンが演じる殺し屋が広場の銃撃戦で使用するスナイパーライフル。何と、H&Kのローエンフォース・スナイパー・ライフル・SL-9です。全体が黒なんで、多分SL-8ではないはずです。映画でこの銃を観たのは、この作品が始めてです。見た目は意外にデカイと思いましたが、その独特のフォルムが格好良いです。ただ、この殺し屋、クラッシック音楽を好み、リボルバーを愛用するレトロな性格のも持ち主なはずです。ならばボルト・アクションのスナイパー・ライフルを使うはずではないでしょうか? かなり疑問です。
まぁ、ちょっと現実社会に疲れ、異国の地(ヨーロッパ)で恋に落ちてみたいと思う人にオススメの映画ですかね。勿論、韓流のありえない設定には目をつぶれることが条件です。
ちなみに、個人的にはアナザー・バージョンの方が好きです。